今夏フェス1発目、ビッグビーチフェス@八景島シーパラダイス via.FATBOYSLIM

Big Beach Fes @八景島シーパラダイス

EVENT TITLE:BIG BEACH FESTIVAL


開催日時:2009年6月06日(土) 12:00〜20:00 ※荒天の場合の順延開催日 2009年6月07日(日)
会場:横浜市金沢区 八景島シーパラダイス
入場料金:先行前売 \9,500- 先行ペア前売 \18,000- 
2次先行前売 \10,500-(タオル付) 2次先行ペア前売 \20,000-(タオル付)
一般発売 \105,00-

出演者:FATBOYSLIM, LUCIANO (CADENZA / CIRCOLOCO) , 大沢 伸一(avex), Layo & Bushwacka!, M.A.N.D.Y. Patrick (Get Physical Music, Berlin), TOMOYUKI TANAKA (Fantastic Plastic Machine), DIMITRI NAKOV from IBIZAほか


BIG BEACH FESTIVAL'09 OFFICIAL SITE
http://bigbeach-fes.com/

ぼくにとって今年のフェスはじめとなる「BIG BEACH FESTIVAL」。

FATBOYSLIMことノーマン・クックが イギリスのブライトンビーチで 開催していた大規模野外パーティー『Big Beach Boutique』の日本版。
ブライトンでの盛り上がりは、多くのパーリーピーポーに広く知られているだけに、その臨場感を日本にいながらにして体験できる待望の機会を味わってきた。


GUEST手配してくれた竜兄(TheSonicReducer)には感謝感謝でございます。


最初に総括すると、だいすきなフェスメシをもっと食べたかったのが心残りではあるが、総じて本フェスの日本上陸は成功していたと思った。
天気なんて全然よくなかったのに、最終的に会場は満員だった。
正直、最初このフェスの発表を聞いた時は、あまり人が入らないのではないかと感じていたところが僕にはあり、同日に長野で開催されているtaico culbに行きたいと思っていたほどだったが、蓋を開けてみればコレ大成功。


戦略的なターゲット選定、出演者選定により、絶妙なアラサー世代を捕まえていた部分が、今後予定されている他フェスへの流出を防いでいたように思えた。
ビッグビート?なんですかそれ?焼いて食えんの?」って若者も、悲しいかなイマはきっと多いに違いない。
なので、今回来ていたオーディエンスは、一般的な多くの野外フェスよりも、やや平均年齢が高かったかもしれない。
ただ、僕も含めこの世代は、90年代のダンスミュージックが色々と華やかだった時に青春時代を送っているため、ターゲットとしてのポテンシャルは、他に比しても有望だ。


あと、フェス民にとって地味に重要なトイレ周りも、比較的良好だったことを申し添えておきます。
また、木陰や芝生等も充実しているため、つつがなく来年も実施され、非常に好天だった場合でも、休憩スペースは十分にあるでしょう。
フジロックに比べてゴミのマナー&ゴミ箱が充実しておらず、結果的にゴミだらけの会場になっていたのはイタダケナイ。
来年以降の優先課題だろう。


Big Beach Fes @八景島シーパラダイス


とは言え、天気は例によって絶望的に雨。
確かにそこにあるビッグなビーチのマリンがダークネスのまま、最初に聴いたのはOSAWA SHINICHI(大沢伸一)氏のプレイ。


個人的には初期MONDO GROSSOのイメージがいまだ強烈に残っているが、久々に体感した氏のプレイはFUZZ!
軽く15年を飛び越えるぐらいクラブミュージック最前線にいるだけあって、イマっぽいニューウェーブなものから、かつてのアシッドジャズ感を髣髴とさせるナマ音っぽいものまで、そのフリースタイルな選曲とグルーヴが最高。
CDJをギターに見立て、DJブース上で暴れまわったステージングも、改めてプロフェッショナル。


Big Beach Fes @八景島シーパラダイス


次に、メインステージからテントステージへ場所を移す。
RYUKYUDISKOFantastic Plastic Machineという、これまた個人的にはありそうでなかった喰い合わせを初体験することとなった。
Big Beach Fes @八景島シーパラダイス


RYUKYUDISKOWIRE'07ぶりながら、沖縄音楽とテクノの意外な親和性の高さにいつも驚かされ、かなり楽しめる。
やはり屋内よりも、こういった野外で海の匂いが充満するスペースの方が、彼らの音楽性を引き立てていると思った。


Fantastic Plastic Machineは、10年ぶりぐらいのお久しぶり感で、なんか目の前が滲んだ。
お変わりなく。
お得意のメロウな4つ打ちハウスと、レペゼンFATBOYSLIMなビッグビートのプレイにより、メインステージから駆けつけて来た大沢氏が、自身のステージより盛り上がっていた光景が印象的。




そして、満を持してメインステージに重鎮FATBOYSLIM御大が登場。
もちろん、この日一番の歓声が上がる。
2005年のフジロック2日目、
雷雨のグリーン・ステージを、驚異的なライヴパフォーマンスで苗場をビーチに代えた、あの時を思い出した人はきっと多かっただろうと思う。

Big Beach Fes @八景島シーパラダイス


ステージが始まる前に盛り上げに盛り上げた前座が、空のF1こと「RED BULLエアレース」の航空ショー。
アクロバッティックでありながら、涙なくしては語れないスポンサー企業とのランデヴー飛行は、見るものの心を焦した。
ああ、生きて帰ったら、レッドブルを心ゆくまで飲んでほしい。


ふと気がついたときには、実は天候が回復しており、パーティクラウドたちにとっては最高の気候状態に!
定番の声ネタ「Right Here, Right Now」「Fatboy Slim – Fucking in Heaven」「Check it out now, the funk soul brother」のサンプリングは当然強い力でがっちりインサイトをくすぐる力がある。
そして、音楽のほかVJなどの演出が、この人の場合は超一級品なのも見逃せない。
選曲と超巨大スクリーンを使ったVJのシンクロ感、曲のつなぎ方、どれをとっても最強のプロフェッショナルなパフォーマンス。
途中では、な、な、なんとIGGY POPとの競演も!!


Big Beach Fes @八景島シーパラダイス

Big Beach Fes @八景島シーパラダイス

Big Beach Fes @八景島シーパラダイス

Big Beach Fes @八景島シーパラダイス


また、超巨大スクリーンに映し出される自身をフル活用。
レコードジャケットに「ARE WE HAVING FUN YET?」などといったフレーズを書いてはカメラに見せつけ、オーディエンスとの会話を試みるシーンも幾度かあり、非常にキューツ!


Big Beach Fes @八景島シーパラダイス


しかし、夏はコレからだ!
と、俄然やる気が出てきた、09年のフェス始め。グレイテスト最高。
Big Beach Fes @八景島シーパラダイス
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