「中国 ― 神保・宮台マル激トーク・オン・デマンド5 隣りの大国とのつきあいかた」を読了
読了したのは、先日のオーストラリアにゆくカンタス航空の中なのだが、生きた証として記しておく。
オーストラリアに、いざゆかむという時に、あえて中国本を読む無粋。しかも、隣のシートにはFATな韓国人女子(おそらく大学生)ときていることから、日本人の僕としては、好むと好まざるとにかかわらずアジア・オセアニアの緊密な繋がりを一層強く感じざるを得なかったことを記憶している。
中国―隣りの大国とのつきあいかた (神保・宮台マル激トーク・オン・デマンド)
- 作者: 神保哲生,宮台真司
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
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もともと気が合わないと思われる本だったが、友人の推薦と偏向はよくないとの自戒から読み進める。
うーむ、納得行かない点がありすぎて、無理やり納得させながら読み進めているとやたら時間がかかる。
しかし、まだまだ、フィリピン付近にも達しない海の上だ。修行僧のキモチになってひたすらページを繰る。
しかしだ。神保氏の思い込み激しい純粋まっすぐクンの過激トークに、ベストなタイミングで当たり前の事をかぶせてくる宮台御大のスガシカオな態度が絶妙なアンサンブル。なかんずく、彼らの中国への過度な期待と希望とメルヘンとロマンとメンヘルトークは、他者の介入の余地がないヤンデレっぷりだ。
やはり、日本が今後世界と伍してやっていくためには、日米同盟ではなくアジアの朋友だと手練手管のメリーゴーラウンド。いくら専門ではないと嘯いたところで神保氏のICU→テレビ朝日『ニュースステーション』→TBS『筑紫哲也 NEWS23』→NHK『ETV』の中国共産党も泣いて喜ぶ見事な経歴は隠せない。そして、引き続き宮台御大が、表層的なマル経トンデモ論をスガシカオで続ける。
自責の念にかられることに、読みながら聞いていたipodの選曲が完全にミスっていた。読了まで耳元で流れていたのはヤードバーズだったのだ。雰囲気に全然合わないことロッキー山脈の如しの上に、日米安保反対派の本を読んでいる僕を彼らがみたら、クラプトンとジェフ・ベックとジミー・ペイジに回されてもオカシクナイ。
そんなわけで、謎多き本作はUFOの次に政府発のコメントを俟ちたいと思いました。
- アーティスト: ザ・ヤードバーズ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2005/09/28
- メディア: CD
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