余命1ヶ月の花嫁

shuntastic2008-02-01



これは買わねばなるまい。これは・・・・。

これは、以前TBSで放映され、予想をはるかに超える大反響のため再放送された番組の書籍だ。

余命1ヶ月の花嫁

余命1ヶ月の花嫁

去年のとある日曜だったかと思う。
僕は、この千恵さんのことを、たまたまつけていたTVで放映されていた番組で知った。
確か、何かの用事で出かける直前に番組が始まって、くつ下だかを履いたりしながら、最初は単に眺めるように見ていただけだ。


たかだか、まだ24歳の女性が癌を患うということ・・・このように表現されること以上に、とても衝撃的だった。
何て言ったらいいか、番組の最中から最期までもうやりきれない思いで涙が止まらなかった。
ひどくかっこわるいが、一人暮らしの部屋で声を出して、鼻水だらだらでティッシュも取りにいくのも忘れて泣けた。
そのときの用事は放棄だかパスだかぶっちぎって、この番組を食い入るように嗚咽しながら見ていたことを強く覚えている。


千恵さん以上に愛のあるひとっているんだろうか、たぶんいないだろうな、とさえ思った。


恋人の太郎さんが、病院に泊り込んでビデオを撮影したり、時間がある限り話し相手になったりしているシーンがある。
そこで、交わされた会話が今でも耳で思い出せる。

太郎さん「(ビデオを回しながら)いま なにしてんの〜(つとめて明るく)?」


千恵さん「生きてる笑。」

この稚拙なレビューじゃ、まったく本当のところが伝えられないところが悔しい。筆力不足......


千恵さんは、本当にすごい。(語彙力不足)
そして、それにも増して、恋人の太郎さんが素敵過ぎるといわざるを得ない。(語彙力不足.......)


今朝、早朝からのプレゼンでかすかな緊張感と、辛い寒さに打ち震えながら大井町線にて。
駅張りポスターに「余命1ヶ月の花嫁 (単行本) 発売中 マガジンハウス」の文字。
あああああああああああああああああああ買わなきゃ!!!!!

そんで、あの日曜の昼下がりを思い出して、力が湧いたおかげかプレゼンは予想以上の好評価。


千恵さんのためにも、このドキュメントは不治の病の人のかわいそうな話を持ち出して、泣かそうとか売らんかなといった類のものではないと断言できる。
「ああ、いわゆる泣き系なカンジのアレな本?」とか、そういうのじゃないから絶対。


誤解を恐れずに言えば、亡くなってしまってこれ以上無い悲劇なのに、なぜか同時に嬉し涙が出ちゃう感じです。


巷ではそういう、売らんかな的な難病商売が横行しているからね。
この件に関しては勘違いされたくない......
そういう意味では、ひどい世の中だよなあ。まったく。


2007年、最も心に残った話が、この「余命1ヶ月の花嫁」でした。
千恵さん、ほんとうにありがとう。

そして、DVDの発売が強く強く望まれます!!!!!>TBS