オジさんにはわからない、"みんな"は分かる「つばさ売れ」
via.日経トレンディ
10代〜20代の女性に今、最も大きな影響力を持つカリスマモデル、益若つばささんへのすばらしいインタビューがあったので紹介。
つばさファンとしてかなり勢いづいてきた僕ですが(もちろんブログもヲチしてます。)、この記事はこれまでウォッチしていた中で一番しっくり。
つばささんが推薦したものは、売れに売れまくるという「つばさ売れ」ですが、僕はどちらかというと、そもそも「つばささん自身」が売れに売れまくっている方に興味がある!
会社や周囲のオジさんオバさんたちは、もちろん「益若つばさ」の名前も知らなければ、まして「つばさ売れ」が100億円効果ということなんて、信じられない様子。
めざましTVばかり見ている場合ではないです。Popteenのバックナンバーを血眼で入手しましょう。
でも大丈夫。
これを読めば、すこしわかるようになると思います。
- プロデュース製品に関わる立ち位置についてのコメント
(プロデュースする企業の担当者は)みなさん、本当にその道のプロだから、商品のことはすごく詳しい。でもそのアイテムがかわいかったとしても、着られなきゃ意味がないと思うんですよ。
だから、私はコーディネートすることを前提でデザインします。
例えば、「ここに紺色とか茶色を入れるとかわいいけど、実際合わせづらいよね」ということ、結構ありますから。
ここ、マーケティング担当者の要チェケラポイント。
機能や品質、速さ、などなど企業の担当者はついつい、そのマニアックな領域を追求して、「フフン」と自画自賛するきらいがございます。
「着られなきゃ意味ない」と指摘するつばささんの意見は、実は結構企業の担当者が忘れがちな視点。
あまりに当然で、あまりにイノセントすぎる視点ゆえに、いつのまにか欠落している。
そんな部分を、彼女のようなカリスマプロシューマーが担っているのでしょう。
- プロデュース製品の価格面の"こだわり"について
益若: 価格は、すごく言いますね。もちろん、私の意見が通らないこともあるんですけど。
例えば「エスレグ」は399円からで、めっちゃ安いんですよ。福助の担当者が頑張ってくれて。でもこれがコラボ商品だからというだけで靴下が1000円になると、やっぱり高いと思う。
ただ、じゃあ安ければいいというわけでもなくて。商品に見合わず安すぎると、今度は安っぽく感じるじゃないですか。だから商品に見合った価格で、私もみんなも「これなら買ってもいいな」って思える価格にしなきゃダメだと思ってるんです。
そもそも価格が不当に高くなると「何で高いの」という不満は、価格を最終的に決めるメーカーさんじゃなくて、コラボした私に来ることが多いんです。
そうなるともう、口を出さずにはいられないですよね(笑)。
もし不当に高くなることがあったら、「ぜひ価格を下げてください」ってお願いしています。
みんなが普通に買える、商品に見合った価格で売りたいと思っていますから。
「靴下が1000円になると、やっぱり高いと思う。」と聞いて、どうでしょう?
高い?そうでもない?
僕は、そうでもないと思ってしまいました。
女性ファッションは何かと、チョイ高め設定がフツウで、コラボならそりゃプレミアムが乗ってそのくらいの価格は妥当かなと。
しかし、かわいくてキュートなカリスマプロシューマーは、生活者(若い女性)の目線という軸足が全くブレない。
不当に高いと買えないけど、逆に安っぽいのは"みんな"に貢献できない、という。
"みんなが普通に買える"感覚、これは如何にも普通のようで、作ってる側は、グルインやネット調査ぐらいじゃ結構わからないもの。
- 担当者必見!今後、プロデュースしたい商品について
益若: うーん、何だろう(笑)。
自分で作りたいなと思うのは子供服ですね。子供服と、大人向けの同じようなデザインの服も作って、ペアルックできるようにしたいと思っています。
意外と子供服って、特に男の子はかわいいのがないんですよ。かわいくても高くて手が出せなかったり。
ベビー服メーカー男の子担当の方、スケジュールぎゅうぎゅうのつばさちゃんの予定を押さえられる唯一のひとです!
すぐにお電話を!いやー非常にうらやましいかぎり!
番号は、東京03-・・・・
新開発の際は、こういったご時世ですし、ヒステリックグラマーさんより、ずいぶんお求めやすい価格帯で、ぜひ、ひとつよろしくお願いいたします。
- 10代を中心とした熱狂的なファンに対しての想い
益若: 確かに熱心なファンの子たちがいて、本当にありがたいなって思います。
ただ逆に、自分の影響力が大きくなるほど心配にもなります。
「ファンの子に悪い影響を与えてないかな」と。
だから前よりブログの内容や言葉遣いも気を付けるようになったし、結構、意識していますね。
ファンの子が「この人が好きなの」って親に紹介しても恥ずかしくないような人、「いいよね」って親子で一緒に応援してくれるぐらいの人にならないと申し訳ないと思っていて。
だって、娘さんを任されているようなものじゃないですか。
すごく責任感はありますよね。
私のお母さんにも言われていて。
「影響力が大きくなったということは、いい意味でも悪い意味でも影響しちゃうから気をつけなさいよ」って。
だから初心を忘れないように、いつも気を付けています。
"ギャル"という存在は、どちらかというと世間的には白い目で見られる存在であることは、事実だろうと思います。
教養がなくて、礼儀がなってなくて、貞操観念もなくて・・・・等々ステレオタイプな意見を、ついつい限られた情報によって、本当のことと信じてしまいがちだ。
「ファンに元気や勇気を与えたい」ではなく、「ファンにに悪い影響だけは与えてはいけない」という気持ちへの導線を勝手に深読みすると、なんだかつばさファンであることをより誇らしく思える。
僕でさえそう思うのだから、同世代の女の子たちにとっては言わずもがなですね。
そうです、ハイ、もうすぐオッサンですけど。
みんなの気持ちはいつまでもわすれたくないです。
つばささんに見えている"みんな"の顔が、僕らにも見えてきただろうか。