ティファニー展の雅っぷり

shuntastic2007-11-04


東京庭園美術館で開かれている「1837-2007 The Jewels of TIFFANY 」に足を運んできた。ティファニーグッズ大好きすぎてギザモユルス!と萌え上がらんばかりに興奮した。本展覧会は2006年のロンドン展を皮切りとする世界巡回展で、ティファニー・アンド・カンパニー・アーカイブの全面的協力を得て、その創立から170年間の歴史を約200点のジュエリーにより紹介されている。
1837年からの永きに渡るティファニーの歴史は、そのまま転じてアメリカの歴史、文化そのものを現しており、それが工芸化、芸術に昇華されて現物となって眼前に現れていた。それはそれは神々しきまばゆさを醸し出していたよ。いや、本当に。
1837-2007 The Jewels of TIFFANY
入り口はいってすぐ、最もインパクトのあるイエロー・ダイヤモンドが鎮座ましましているんだけど、これが、いわゆる魔性の光ってヤツか、とひどく納得するぐらいとんでもない存在感を放っている。
ダイヤのカッティングなど特に詳しくないけれども、とにかく眩しい。光を反射しているというより、それ自体から後光が出ているという趣だ。これは一生に一度は観ておいて損はない、間違いなく損はない。すごい。形容詞が見つからん。
比較的最近のジーン・シュランバーゼー、エルサ・ペレッティ、パロマピカソなどの作品は、店頭売りの商品にも受け継がれている意匠を感じさせてくれるので、それはそれで十分に楽しく、またよりオールドの作品は、戦争の具となってしまった時代のティファニー(それを卓越したアイデアで乗り切っている!)や、アングロサクソン圏以外のカルチャーでインド、そして特に日本文化を大きくフィーチャリングした作品が多く、ジャポニズムの影響力を誇らしくも、ティファニーのアレンジ、サンプリング力に脱帽した。彼らの作るファインジュエリーのなんてクリエイティブなこと。

個人的にやっぱり宝飾品では、ティファニーが一番好きだ。ヴァンクリーフ&アーペルとかカルティエとかハリーウィンストンだってもちろん素晴らしいが、ティファニーは一番アグレッシヴで革新的で、かつDIYなストリート感を歴史とか作品とかから感じるから。
とっても勝手な解釈だけど。
だから、何かの時は否が応でもティファニーだな、と反芻するに至ったという点でとてもためになる展覧会でした。
僕が持ってるティファニーは、ピンキーリングNIKEとのコラボスケシューDUNK SB*1ぐらいのものだけど、僕が色々な局面でティファニーをオマージュしていることは、近くにいるあなたならきっと気づいているだろう.......好きなんだ・・・・
1837-2007 The Jewels of TIFFANY
「世界を魅了したティファニー 1837‐2007 The Jewels of TIFFANY」は、2007年10月6日〜12月16日まで東京庭園美術館で開催中。
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*1:厳密にはコラボではなくNIKEからのオマージュ