ぷよぷよとJ.S.バッハ ゴールドベルク変奏曲の連鎖

shuntastic2008-01-29


ずっと思ってたのだけど、昼間、よく囚われるのが「ぷよぷよ」だ。
あのゲームの。
英語で言うところの「Puyo Pop」


未知の強力な対戦相手が、となりで"フィーバー!!"
そして、こっちに石がドドーン
で"やったなー!"と負けじとこちらがドドーンと5連鎖・・・・のような。

まぁ、つまるところメールボックスの話。


降って来て、"全消し!"で、息つく間もなくまた上からドドーンと結構ツラめの石(メール)が降ってきちゃったりして、「ああ さっき全消ししばっかなのに このやろう!」と、ひとりごちるわけだ。


特にクソ忙しいときなんかは、メーラー自体を立ち上げないわけだが、さてそろそろ開けてみるか、とメーラーを立ち上げ、受信ボタンを押すと、もう、隣の超強力な対戦相手(架空)がフィーバーしちゃって、30連鎖とかしてるわけ。
そら降ってくる降ってくる。


この未知なる対戦相手の大量同時消しによるフィーバーと、僕の持つスキル最大5連鎖の「相殺」のせめぎ合い、これがオツなんです。
うわーきたー、消すぞー!ファイヤー やったなー(懐かしい連鎖ボイスが聞こえる・・・)



っつか、くだらないメール対応に毎日辟易しているだけの話なんですけどね。


で、本題なんですが、ぷよな毎日のなか最近、ハマって聴いている名盤。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)


「バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)」
一度聴いたら耳から離れなくなってしまい、毎朝、風呂入ったり着替えとかしながら聴いているんだけど、めちゃくちゃ良盤です。
J.S.バッハなんて音楽室の絵画で見たぐらいの接点しかなかったけど、遂に、28にして再遭遇。
ぼくにとってなぜか今一番グッっとくるアーティストとして、寝起きの気付けとして大活躍中の大躍進中。


20世紀最高のピアニストの一人といわれている(らしい)グレン・グールドが1955年(当時23歳)に録音したのがこの音源だ。
僕はピアノジャズが元々好きで、特に去年の年末亡くなったOscar Peterson*1系列を良く聴いてきた方だと思うが、このグールドのテクニックもすごい。J.S.バッハの譜面がすごいのか、聴き比べてみないことにはわからないんだけど、最初のアリア(主題)と30回変奏を経て、再び主題に戻ったときの啓くカンジ。この、正に蒙が啓くカンジにたまらなく萌える。


冒頭のアリアに耳が慣れてきた時が肝心だ。気が抜けない。
これはなかなか…と思うようになり、うめき、その後に続く変奏の最中は、まさに噛めば噛むほど味が出るというか、聴くほどに引き寄せられ、アガるアガる。
と同時に、グレン・グールドというピアニストが圧倒的な存在感とともに魅力的になってくるのだ。


オーケストラのクラシックはまだ心底楽しめないんだけど、ピアノ独奏はむしろ恍惚の域に達する最高のラウンジミュージックと思われる。
朝の至福のひとときはもちろん、呑んだくれた深夜に聴くと完全にトランスみたいで楽しい。


ついでに、ジャケもぷよぷよみたいでGJ。


とはいいながら、家を一歩出て通勤の最中は、こちらもGet up kidsの言わずと知れた名盤"Something to Write Home About "を聴いてました。

Something to Write Home About

Something to Write Home About