テレビ産業はもうダメかもわからんね

shuntastic2008-03-03



YouTubeニコニコ動画、そしてeyeVioの台頭により「テレビの二次利用」という点に関して、いっそう業界がかまびすしいのはご存知の通りですが、下記、小寺氏の痛快なタイトルから示されるように、改めて言われちゃうと、「これはもうダメかもわからんね」と静かにつぶやきたくなるものです。

正直、テレビはもうダメかもしれん 小寺信良 2008年03月03日 12時00分 更新
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0803/03/news014.html

「テレビ局の著作権意識」という項では、"入り組んだテレビ放送著作権の迷路を活用し、最終的にTV局総獲りでウマー"という流れに持って行かせないよう、小寺氏は「巧妙な契約により著作権が放送局に譲渡され、実際の制作者から搾取する実態が明らかになった場では、この発言はいささか虫の良すぎる話に聞こえる。」と喝破している。



「テレビ番組は二次利用の価値があるか」の項にある一節が、本稿の痛快さを極めた部分といえる。

放送局は現状のビジネスモデルをキープしたままで、その上乗せで二次利用をしてさらに利益を得たいと考えているが、それは無理だ。
今やテレビは「情報スクリーンセーバー」程度の意味合いであって、テレビ番組を始めほとんどの情報はスルーされているという事実を、どの段階で放送局が受け入れるのだろうか。

"情報スクリーンセーバー"、言いえて妙。確かに、チラチラなんか映ってんなー程度になってしまいましたね。
そして、中の人涙目。


個人的なところでいえば、ウチにはもうテレビ受信機はないです。
これは僕が能動的に排除した結果であるのだが、もうテレビから得る情報に価値はないと判断した帰結で、むしろ、時間を無駄にしてしまう害悪になる可能性が高いと判断した。
うっかり王様のブランチをダラ見した日には、気付いたらなんだか日も暮れかかるってもんよ。


禁煙とは違って、TV無い生活の快適さといったらこの上ない。唯一、しばらくアレな点だったのは、これまで毎朝、出かけの時間を長くTVで確認する癖があったので、その点で少し戸惑うぐらいで、慣れれば全く問題なくなった。
そして、朝はじっくり座る時間もないので、iMacのスリープを解除したら即効ラジオを立ち上げるという動きが定着。
エアチェックの方が、あらゆる場所でも効率的に情報収集できることに今更ながら感動中。


ウチの両親たちは、まだ"受動的"テレビ視聴者なので、広告効果も一定程度はあるかもしれません。
あと数十年、サグール消費財*1を供給してください。
良質なコンテンツだけ、広告主を引き連れてペイパーに移ればいいだけじゃないかな。
そんなコンテンツがあるかは謎ですが、引き続きよろしくお願いいたします。

*1:現状のタレントが大騒ぎするだけの番組は、もともと消費財である。消費者側にも二次利用のニーズは少ないだろう。http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0803/03/news014_3.html