髭(HiGE)Chaos in Appleツアーファイナルレビュー
Chaos in Appleというアルバムが出てたのも知らずに観に行ってサーセンww
というわけで、X JAPAN初日の翌日、30前後のオッサンたちが雁首そろえて、こんなティーンや20代前半のバンギャが集う、イマ、ノリにノリまくったバンドのライブに参加してきた。
うん。なんかすごく場違い感がふんだんに盛られた感じ。
同世代の諸兄はほとんど触れる機会も無いであろうワカモノに旬なバンドのライブに、こうやってご縁あって行けるというのは、かなりラッキーだ。
ほぼ全員がロッキンオンフェスのTシャツを着て、カウントダウンジャパンのタオルを制服のように着こなして会場を埋め尽くす、僕と10歳は違いそうな青い果実を見て思う。
「それでも僕はやってない・・・」
という変な気を起こしたわけではなく、髭というバンドは、僕が彼女達と同じくらいの時のイエモンに似てるなってこと。立ち居地が。
30過ぎぐらいからメジャーシーンに駆け上がり、一種の独特さ・毒々しい感じと、小気味より大衆性(ポップさ)を持ち合わせたところがすごく似てる。「jaguar hard pain」のあたりかな。
また、彼女たちを横目で見たとき、・・・・それでも僕はやっていない.....
じゃなくて「イマ、私たちの人生の一大事なの!!!」って顔つきでライブに望んでいる姿も、当時の自分にシンクロして感慨深い。
彼女達には、僕らにはもう見えなくなってしまったのかもしれない何かがきっと髭に映っている。
でもそれは、かつて僕らが観たそれと同じなんだろうと思うと、おもはゆくも感動的だ。
キッズを騙してこそ、ロックだ。
キッズの心に刻まれてこそ、ロックだ。
僕もあなたも騙された。でも本当の意味では騙されてない。でも騙された。
騙されたい。
でも騙されてないから、10年待って、さらに2時間待って、数万円はたいてでも、東京ドームに駆けつける元ツッパリで工藤静似の気合は入った40前のチャンネーが嬉々としてXジャンプするんだ。
絶対騙されてないし、ただロックンロールに死刑にされただけだ(ロックンロールと五人の囚人)
一旦隆盛を極め、それでもなお愛され続けて復活したバンドを東京ドームで観るのも最高だし、時代はこれから、隆盛極めて極め倒してやろうじゃないかという汁気たっぷりのバンドをZepp規模で見るのも尚吉。
一人、Jロックフェスは明日に続く。
水道橋の東京ドーム、台場のZepp Tokyoときて、明日は、下北沢よりお届けします。
帰りに渋谷の夜桜が綺麗でした。
- アーティスト: 髭(HiGE),須藤寿,John Densmore,Robbie Krieger,Ray Manzarek,Jim Morrison
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/09/27
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