【特集】日本の女子カルチャー via「diatxt.(ダイアテキスト)」


アートと交叉するハイパーリンク批評誌diatxt.14を読了。
『男性の「オタク文化」は仔細に研究されてきた』とし、日本で育った日本の女子のための女子カルチャーを明らかにするという試み。

ココで言う女子カルチャーは、先にBRUTUSが取り上げたギャル文化ではございません。

BRUTUS (ブルータス) 2009年 5/1号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2009年 5/1号 [雑誌]

キム・ゴードン(ソニックユース)、カヒミ・カリィ、ヨシミちゃん(ボアダムズ)、YUKIJUDY AND MARY)、Hiromixに代表される、女性性ではなく少女性、処女性が前面に出てくるカルチャーの事を指しています。
olive特別編集  大好きな雑貨に囲まれて  雑貨少女の楽しい毎日 (Magazine House mook)

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「女子カルチャーは闘う姿勢を見せない、闘わずして自分の世界をつくっていくという意味で、ポストフェミニズムの、フェミにティを否定しない形でのフェミニズム」とは言いえて妙だし、新鮮な指摘が僕にとっては強烈でした。

diatxt. 14(通巻14号)


【特集】日本の女子カルチャー


昨年9月に京都芸術センターにて開催したフォーラム「日本の女子カルチャー〜“かわいい”“不思議”、そして“すてき”な感性の在り処」の内容を更に充実させて採録しています。

フォーラム当日の雑誌編集者、ミニコミ誌発行人、大衆文化研究者による議論のほか、補足資料として、女子カルチャーの社会的位置づけを整理したマトリックス図や、女子系書籍リスト、オトメ年表を掲載。

さらに特別インタビューでは、「オトメ三部作」の著者である川村氏よりディープなオトメの歴史について語っていただいています。


『diatxt.』フォーラム#5  日本の女子カルチャー
参加パネリスト
斉藤まこと×近代ナリコ×遠藤徹

【特別インタビュー】
川村邦光
「オトメの100年」
 
【連載】
山形浩生(評論家)○平井玄(音楽評論家)○佐倉密(外詩)○阿部嘉昭(映画評論家)○福永信(小説家)他


diatxt.バックナンバー09-16


元H編集長で現spoon編集長の斉藤氏は、Oliveに影響を受けた御仁の一人。
女子カルチャーの総本山オリーブ少女的な人たちの状況を「ロールモデルがなくて蛸壺化している」と指摘する。

また、コンサバ系の人には鏡になる雑誌があるが、ガーリー系は自分の少女性を大切にしすぎるから、成熟した時のイメージを持ち辛く、サイレントマジョリティ化している、という分析があった。


僕はかつて(今でもわりと)ガーリィ系哲学というのが好きで、10代の頃から周りにそのようなやんごとなき女の子たちが居ててんやわんやだったという事情が大いにあるわけだけども、そういう(今は亡き)ガーリィたちが何を想うのかを眺めているのは興味深い。
自分、漢ッスけど、嶽本野ばら好きッス!ていうところがあります笑


例えば、プチグラとか常盤響hiromixホンマタカシしまおまほ、グルビ、ロモなんかのキーワードに脊髄反射しちゃうガーリィは、いつの時代もいるんでしょ?なんて90年代カルチャーを頭から被った僕なんかは当然のように考えてしまうんだけど、実際はアラサー近傍の絶滅危惧種なんですよね。冷静に考えると。


ガーリィの特徴として、女性性を捨象して、ありのままの自分を!という運動体構造があると思うんですが、現代のアラトゥーにはその発想はないということなんでしょうか。


リバーズエッジみたいなのは、もう若い女性のハートを燃やさないのでしょうか。


そういう意味で、YOUさんのスキャンダルからも目が離せない今日この頃であります。
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ちょっと上すぎか、ひなのちゃんぐらいですね。
同い年だし。
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リバーズ・エッジ (Wonderland comics)

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