「餃子の王将」の企業姿勢は想像以上にスゴイ


テレビ朝日アメトーーク」の「王将芸人」で勢いをつけ、今飛ぶ鳥を落す勢いの「餃子の王将」。
逆に、今の上ずったムードや手法に少し嫌悪感を抱いている古参のファンもいるかもしれません。


しかし、このエピソードを読んだ暁にはどうでしょう。
感涙むせび泣き、すぐにも近所の王将へBダッシュ間違いなしだ。

TBSラジオ伊集院光深夜の馬鹿力」でDJ伊集院氏が語ったところによると、テレビ番組制作予算がないので王将に賞品のスポンサードを頼んだところ、その番組のレーティングやターゲット・コンセプトではなく、「お宅の番組は頑張っている若手を応援していますか?」と聞かれたとのこと。


キー局の番組やプライムタイムに出られるわけの無い無名芸人・若手オールスターズで成り立つ番組だということを伝えたところ、


「頑張る若者を応援するのが王将なんで、それなら商品券出します」


とあっさり交渉がまとまったそうです。


真偽はともかく(伊集院氏がウソ付く意味がないので真実でしょうが)、こんなことをされたらそりゃあ伊集院氏、ラジオでしゃべるに決まっていますよね。
しかも伊集院氏の深夜放送ターゲットオーディエンスは明らかに、カフェめしやらスイーツとは別世界の住人。
それが王将客層じゃないですか。


Business Media 誠:餃子の王将の“王道”マーケティング (1/2)


このご時世、多くの企業が様々なプロモーション施策に対して「で、それやると本当に売れるわけ?」「誰にどのくらい認知されるの?」というワードで切り込んでくることが少なくない。
なぜなら、長期的なブランドイメージ向上はモチノロン重要であることは誰しも理解しているとしても、ひとまず目先の売上向上に貢献することが至上命題であり、本人の評価に繋がる昨今。
視聴者数や固定視聴者のことではなく、番組それ自体の哲学や姿勢それのみで出すか出さないかを決めるというのはある意味驚愕である意味当然かもしれない。


ビジョン、クレド、タグライン、なんでもいいですが、王将の本質的にブレない哲学には改めて考えさせられるものがあり、感動させられる。