巨星堕つ。経済学のP・サミュエルソン博士死去

経済学のP・サミュエルソン博士死去

12月14日1時52分配信 読売新聞
 【ニューヨーク=池松洋】ノーベル経済学賞受賞者で、各国の財政政策にも影響を与え「近代経済学の父」と呼ばれた米マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授のポール・サミュエルソン氏が13日、米マサチューセッツ州の自宅で死去した。

 94歳だった。MITがホームページで発表した。

 サミュエルソン氏は1915年、米インディアナ州生まれ。シカゴ大卒業後、ハーバード大で博士号を取得し、MITなどで教べんを取った。

 アダム・スミス以来の古典的な経済学と、ケインズ経済学を融合させた「新古典派総合」を提唱し、所得の不平等など「市場の欠陥」を補うために政府が果たす役割の重要性を説いた。企業活動に基づく市場経済と政府による公共投資の両立を数学を用いて立証する手法は、その後の経済学の主流となり、70年に米国人初のノーベル経済学賞を受賞した。

 60年代にはケネディ政権など米各政権の経済ブレーンを務め、各国の経済政策にも影響を与えた。48年に初版が発行された著書「経済学」は、大学生の教科書として40か国以上で翻訳され、経済学の書籍として異例のベストセラーとなった。

 97年からは、読売新聞朝刊の大型コラム「地球を読む」執筆メンバーにも参加した。
(読売新聞) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091214-00000018-yom-bus_all

当然か、いや、まさかのヤフートップ。

合掌。