オーケンの初版本ゲット! ステーシー/大槻ケンヂ

shuntastic2007-09-04


帰宅途中、疲労でよろよろと歩を進めておったら、なぜか久しぶりに通りの古本屋に。
しばし陳列棚を物色し、衝動買いをするまいと心に深く戒め目線を最下段に移したところコレですよ。
大槻ケンヂ ステーシー
オーケンのステーシー、しかもハードカバーで初版本!
これを奇跡と呼ばず、何が奇跡であろうか!
イチローの7年連続のシーズン200安打が霞んで見えるわ!(僕だけには・・・)

オーケンがノイローゼ時代に高円寺をくるぐる使いしながら執筆しただけに、かなりクレイジーな一冊。
そんなこんなの内容もさることながら、初版本ラッキーと思ってページを繰ると、なんと!
初版本のサイン会にて、元所有者がわざわざ並んでGETしたと思われる著者のサインが!!
泣ける。いろんな意味で泣けた。嬉し泣き、そしてこの本がドナドナと売られていった悲しみの涙。しかし、今は僕の元で菩提樹に抱かれた安心感を、この本は感じ取ってくれているだろう。
大槻ケンヂ ステーシー
僕はもう二度とキミを離しはしない.......

最後に、フランス文学者・鹿島茂先生が書かれた「大槻ケンヂ評」紹介して、この興奮を昇華させたいと思う。

大槻ケンヂを読め!

今回、こうして遭遇したのが大槻ケンヂ『のほほん雑記帳』。単行本だと大槻ケンヂはロックバンド『筋肉少女帯』のヴォーカルだからタレント本のコーナーに置かれている。それが文庫本であるために他の文芸書と並べて平積みされていたのだ。
 イヤー、ぶったまげたね、大声で断言する、大槻ケンヂはいま日本で一番いい物書きだぞ!私がノーベル賞委員なら、同じオーケンでも、大江健三郎にではなく、断然、大槻ケンヂにあげる。こんなことを書くと、なにを今さらと玄人筋からの嘲笑が聞こえてきそうだが、それでも団塊世代以上が多い本誌の読者のために私はあえていう、大槻ケンヂは泣かせる、騙されたと思って読んでみろっと。
 では、どこがいいかというと全部いいから引用のしようもないが、中でも、初恋の思いでを綴ったエッセイ群は青春とはとうの昔におさらばしたオヤジでも胸キュンとならざるを得ない名品だ。
http://blog.mf-davinci.com/suidobashi/archives/2004/08/post.html


ステーシー

ステーシー