週刊誌の部数の推移(単位:万部、出典:シンポジウム資料)
via.Business Media 誠:集中連載・週刊誌サミット:『アサ芸』を追い詰める極道、司法、部数減……。残された道はアレしかない (1/2) から筆者作成
週刊誌サミットそのものが実に面白いのだが、改めて、週刊誌の発行部数推移を眺めるのも非常に興味深い。
残された道のアレとは、「世間を騒がすこと」のようだが。。。
週刊ポストの、この逆V字カーブを見てほしい。
一頃の半分になっている。
格好としては、やはり週刊現代も同様の弧を描いている。
逆V字なら、まだよい。
滑り台のごとき、滑空を魅せているプレイボーイの直線美も一興だ。
謎の動きを魅せているのが週刊大衆だ。
なんと2000年に、部数を伸ばしているのだ。他誌は軒並み下り坂真っ最中なのに。
その一方で、ジリジリと部数は減少するも、その表紙に代表される質実剛健さが軌跡にも表れている、週刊文春と週刊新潮。
『週刊新潮』を創刊した新潮社の斎藤十一氏は、自らも俗人だとしたうえで「俗人が興味を持つのは人と女と事件」と言い切ったそうだ。
グラビアがあり、ニュースコラムがあり、特集、連載小説、ヒネリの効いたコラム・・・といった週刊誌の基本パターンはすべて『週刊新潮』がつくり出したとのこと。
…しかし、速報性と相互自助作用で真実に迫るという意味で、インターネットに防戦一方の週刊誌。
『月刊現代』『諸君』『論座』など月刊誌の休刊が相次ぎ、次は今年中に週刊誌も数誌の休刊がささやかれているとか。
J-CASTニュース : 朝日新聞「ボーナス40%減」 業界に衝撃が走る
WELCOME TO THE NEW WORLD、といえる日がくるか。
週刊誌の矜持をこれから見ていきたい。
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